おはなすび の オススメ

〜 本・マンガ紹介 〜

どう頑張っても普通になれないともがいている人へ

【仮面の告白・三島由紀夫】 「〇〇さんって変わってるよね。」 と、人から言われたら嬉しくなるだろうか?不安になるだろうか? 私はその言葉に、時にニヤニヤし、時にビクビクした。 それがもしも「ほんっとあんた個性的で面白いよね~」的なニュアンスで…

ちゃんと傷つくということ、感情を解凍する。

【女のいない男たち/木野:村上春樹】 口から何かを食べたら、お尻から必ずうんこが出るように、もしも何かに傷ついたのなら、必ずどこかでその膿は出さなくちゃならない。 心にも口があってお尻の穴がある。食べたはずの傷をなかったことにはできない。 何…

本気で人を愛するってどうゆうこと?

【あちらにいる鬼・井上荒野】 不倫って聞くとどんなイメージが浮かぶだろうか? 私は「絶対にあってはならんことだっ!」と、若い頃はただただ強烈に毛嫌いしていたが、大人になって段々とその見方が変わってきた。 もちろんダメなことに変わりはないし、自…

人生こんなものだったのか・・・と虚しさを感じている人へ

【今日の芸術・岡本太郎】 いきなりだが、心の底から命そのものが輝くような充実感みたいなものを感じたのは、一体いつが最後だろうか? 人間、学生時代が終わるとそのほとんどは社会にでて、バイトなり仕事なり給料に差こそあれ きっと子どもの頃よりは、欲…

大人の絵本とかいうもの

【ぼくをさがしに・シルヴァスタイン】 ついこの前、大きめの本屋をうろうろしていたところ妙な看板を見つけた。 「大人の絵本コーナー」 天井から吊り下げられた看板には大きな文字でそう書かれていた。 お、おとなの絵本・・・。大人専用の絵本。 あなたこ…

愛とは差別・・・?

【ヴィンランド・サガ6巻・幸村誠】 「僕はうんこを踏んだ時にきちんと悲しめる人間でありたいんですよ。」 この言葉がイヤホンから流れてきた時、私は渋谷のニトリのエスカレーターで死ぬほど笑ったあと、大きく何度もうなずいた。 彼は続けた。 「これがも…

何のやりがいもなく進んでいく毎日に、焦りと絶望を感じている方へ

【ヒメアノ〜ル・古谷実(全6巻)】 なんとなく朝起きて、なんとなくバイト行って、なんとなく帰宅して、なんとなくテレビ見ながらボーッとして。 そんな何となくの日常に流されるだけの日々を送っていると、ある日とてつもない絶望感に支配されることがある…

恋人に父親を求める女の心理

【大阪ハムレット・森下裕美】 8年ほど前。大学の授業で教授が不思議なことを口にした。 「最近、仲良すぎる夫婦が増えてて、子どもがグレてるんですよ。」 ・・・。 ・・・・・ん? 一瞬考えたが意味がわからなくて、思わず授業を止めてまで聞き返した。 「…

うんこするのに許可がいる暮らし

【刑務所の中・花輪和一】 「あのですね。自分は今、うんこの方をしたいんですけれども・・・。もしよろしければそのー・・・。して来てもよろしいでしょうか?」 一度でも。 今まで・・・ たった一度でも。 声に出して「うんこを出す許可」をもらったことが…

興味を持って欲しかったら

【二日月・山岸涼子】 いきなりだが、どうゆう時、人は人に興味を持つだろうか? なんだか独特な雰囲気だなーとか、顔がタイプだなーとか、なんか考え方が似てそうだなーとか。 それはもう、きっと人がいれば人の数だけあるけども。 たぶん多くの人は「自分…