おはなすび の オススメ

〜 本・マンガ紹介 〜

老けるのが怖いと感じる女の子へ

【ヘルタースケルター・岡崎京子】 最近、街を歩いていると、可愛い人が多いなぁーと思う。 つやつやの髪に、くりくりのおめめ。透き通るような白い肌は、めためた美しく すれ違う人たちの視線はふわ~と吸い寄せられるかのように彼女達の肌へと着地する。 …

将来を重く考えすぎてしまう人へ

【高大家の人々・森本 梢子】 「それって、楽しみながらやることってできないの?」 話の隙間に、いきなりそんな一撃を差し込まれた時、わたしは久しぶりにハっとした。 「あなたが今、何をやりたくて、何を叶えたいと思ってるのか私にはわかんないけど・・…

あの時 もっと違う選択をしていれば・・・

【トリップ・角田光代】 こんなはずじゃなかった・・・。 昔、思い描いたはずの将来の自分は、何というかもっと少なくとも今よりは全然マシで。 いや、マシどころかもっと。もっともっと輝いている予定だった。 なのに・・・なんで?いつから、どこで、何を…

不自然な良い人たち

【丸の内魔法少女ミラクリーナ/変容・村田沙耶香】 たとえば「いつも怒ってる人と、怒ってない人、どっちの方が好きですか?」と言われたら、たぶん多くの人は「怒ってない人」の方を選ぶし 「いつも精神を病んでいる人と、病んでない人、どっちの方と一緒…

どう頑張っても普通になれないともがいている人へ

【仮面の告白・三島由紀夫】 「〇〇さんって変わってるよね。」 と、人から言われたら嬉しくなるだろうか?不安になるだろうか? 私はその言葉に、時にニヤニヤし、時にビクビクした。 それがもしも「ほんっとあんた個性的で面白いよね~」的なニュアンスで…

ちゃんと傷つくということ、感情を解凍する。

【女のいない男たち/木野:村上春樹】 口から何かを食べたら、お尻から必ずうんこが出るように、もしも何かに傷ついたのなら、必ずどこかでその膿は出さなくちゃならない。 心にも口があってお尻の穴がある。食べたはずの傷をなかったことにはできない。 何…

本気で人を愛するってどうゆうこと?

【あちらにいる鬼・井上荒野】 不倫って聞くとどんなイメージが浮かぶだろうか? 私は「絶対にあってはならんことだっ!」と、若い頃はただただ強烈に毛嫌いしていたが、大人になって段々とその見方が変わってきた。 もちろんダメなことに変わりはないし、自…

人生こんなものだったのか・・・と虚しさを感じている人へ

【今日の芸術・岡本太郎】 いきなりだが、心の底から命そのものが輝くような充実感みたいなものを感じたのは、一体いつが最後だろうか? 人間、学生時代が終わるとそのほとんどは社会にでて、バイトなり仕事なり給料に差こそあれ きっと子どもの頃よりは、欲…

大人の絵本とかいうもの

【ぼくをさがしに・シルヴァスタイン】 ついこの前、大きめの本屋をうろうろしていたところ妙な看板を見つけた。 「大人の絵本コーナー」 天井から吊り下げられた看板には大きな文字でそう書かれていた。 お、おとなの絵本・・・。大人専用の絵本。 あなたこ…

愛とは差別・・・?

【ヴィンランド・サガ6巻・幸村誠】 「僕はうんこを踏んだ時にきちんと悲しめる人間でありたいんですよ。」 この言葉がイヤホンから流れてきた時、私は渋谷のニトリのエスカレーターで死ぬほど笑ったあと、大きく何度もうなずいた。 彼は続けた。 「これがも…