おはなすび の オススメ

〜 本・マンガ紹介 〜

救いようのない物語が好きな人へ

【死にたくなったら電話して/李龍徳(い・よんどく)】 どう考えても良くない影響しか与えてこない相手に、思わず飲み込まれてしまったことってあるだろうか? 周りがなんと言おうとその人のことしか見えなくて。 その人の言う事だけがこの世の全てのように…

女の性欲

【よるのふくらみ 作:窪美澄】 人は、よくわかんないタイミングで、よくわからないことを告白したくなることがある。 「あ、そう言えば俺、3年間付き合ってた彼女に浮気されて性病うつされたことあるよ」 「えっ」 「しかも2種類っ」 「えっ」 「医者行った…

間違ってもいいから愛してみる。

【好き好き大好き超愛してる・舞城王太郎】 「あの、非常に言いにくいのですが・・・。」 有楽町の交差点で信号待ちをしつつ、私は意を決して口を開いた。 「あの・・・女性に花を一輪わたすというのは、それは好きですって言ってるようなものかと。」 っえ…

けっきょく「かっこ悪い」が、実は一番かっこ良い?

【逆転力・指原莉乃】 「なんか本好きな人と友達になりたいなぁ。」 そんなことをふと思い、ネットで「読書会・募集」と検索してみたところ、数件がヒットした。 その中の、なんとな~く良さそうな募集に、なんとな~く応募してみた所。 すぐさま丁寧な返事…

別れることで得る力

【別れる力・伊集院静】 ついこの間、縁が一つ切れた。 おそらく連絡が来ることはもうない。 わりと深めの縁だったので切れた瞬間は死ぬほど切ない気持ちになって、何とか傷つかずに繋ぎ止めておく方法はないものかと あれこれ考えてみたりもした。 でも、や…

自ら「鈍感になること」を選んだ偉人たち

【天才はみんな「鈍感」さん・ライフハックアニメーション】 ・・・人は時に、意識して鈍感であることが必要だ。 いわゆる「しらねっ」精神である。 あんたはそうかい、社会もそうかい、だが悪いがあたしゃ「しらんよっ」と。 クルッと踵を返し、スタスタ歩…

「それであってるよ」がないと不安になる

【あのひとは蜘蛛を潰せない・彩瀬まる】 「大丈夫、それであってるよ。」 そう、誰かに言ってもらえるとホッとする。 将来の選択、片思いの相手への返信、仕事への向き合い方、、、。 その全てにおいて、本当は誰に相談したところで、最終的には自分で決め…

どれだけ落ちようが人生は続く

【失踪日記・吾妻ひでお】 人生は続く。 「もう終わりだ・・・」と思っても、大抵の場合、本当の終わりはもっと後になってからくる。 会社をクビになろうが。 信じていた人に裏切られようが。 欲望を抑えきれず不祥事を起こしてしまおうが。 人生は続く。こ…

どうせ言っても理解してもらえない・・・?

【ライ麦畑でつかまえて・JDサリンジャー〔訳:村上春樹〕】 「これ言っても、たぶんわかってもらえないだろうな・・・。」 人と話していて、何かを言うか言わないかで迷ったことってないだろうか? 言ったところでたぶん、わかってもらえないだろうなこの感…

大人になってもやりたいことがわからない人へ

【還暦のシンデレラガール・どんぐり〔竹原芳子〕】 「好きなことで生きていく」 これは、今から8年前。 初めてYouTuberというものを、CMで取り上げた時のキャッチフレーズだ。 これが、テレビで流れ出した当時は「そんなこと本当にできるの?」とか「胡散臭…

お金の哲学絵本とは・・・?

【ふしぎなお金・赤瀬川原平】 お金。 それは皆がのどから手が出るほど欲しいの。 くそう。金さえあれば良い女と付き合えるのによう( ´Д`)y━・~~プハ~。。とか。 やっぱりある程度お金がある人じゃないと、結婚しても幸せにはなれないと思うんです(*´-`)。。…

バイトしながら夢追うことに罪悪感を感じてしまう人へ

【一緒に遭難したいひと・西村しのぶ】 「もしもこれで食っていけたら」とか。 「何を言われようとも、これがやりたいんだ」とか。 せっかく人生をかけてやりたいことや、目指したいことを見つけたのに、何故だか自信を持って人に言えず、コソコソしてしまっ…

きらめく浮遊感の中を泳いでみたい人へ

【夜は短し歩けよ乙女:森見登美彦】 ひゅーんひゅーん。 ひゅーんひゅーんと冷たい風が、頬の横をすりぬける。 深夜1時半。 オレンジ色の街灯に照らされた静かな坂道を、ブレーキをかけずに一気にすべり降りる。 両思いであっても、片思いであっても 好きな…

老けるのが怖いと感じる女の子へ

【ヘルタースケルター・岡崎京子】 最近、街を歩いていると、可愛い人が多いなぁーと思う。 つやつやの髪に、くりくりのおめめ。透き通るような白い肌は、めためた美しく すれ違う人たちの視線はふわ~と吸い寄せられるかのように彼女達の肌へと着地する。 …

将来を重く考えすぎてしまう人へ

【高大家の人々・森本 梢子】 「それって、楽しみながらやることってできないの?」 話の隙間に、いきなりそんな一撃を差し込まれた時、わたしは久しぶりにハっとした。 「あなたが今、何をやりたくて、何を叶えたいと思ってるのか私にはわかんないけど・・…

あの時 もっと違う選択をしていれば・・・

【トリップ・角田光代】 こんなはずじゃなかった・・・。 昔、思い描いたはずの将来の自分は、何というかもっと少なくとも今よりは全然マシで。 いや、マシどころかもっと。もっともっと輝いている予定だった。 なのに・・・なんで?いつから、どこで、何を…

不自然な良い人たち

【丸の内魔法少女ミラクリーナ/変容・村田沙耶香】 たとえば「いつも怒ってる人と、怒ってない人、どっちの方が好きですか?」と言われたら、たぶん多くの人は「怒ってない人」の方を選ぶし 「いつも精神を病んでいる人と、病んでない人、どっちの方と一緒…

どう頑張っても普通になれないともがいている人へ

【仮面の告白・三島由紀夫】 「〇〇さんって変わってるよね。」 と、人から言われたら嬉しくなるだろうか?不安になるだろうか? 私はその言葉に、時にニヤニヤし、時にビクビクした。 それがもしも「ほんっとあんた個性的で面白いよね~」的なニュアンスで…

ちゃんと傷つくということ、感情を解凍する。

【女のいない男たち/木野:村上春樹】 口から何かを食べたら、お尻から必ずうんこが出るように、もしも何かに傷ついたのなら、必ずどこかでその膿は出さなくちゃならない。 心にも口があってお尻の穴がある。食べたはずの傷をなかったことにはできない。 何…

本気で人を愛するってどうゆうこと?

【あちらにいる鬼・井上荒野】 不倫って聞くとどんなイメージが浮かぶだろうか? 私は「絶対にあってはならんことだっ!」と、若い頃はただただ強烈に毛嫌いしていたが、大人になって段々とその見方が変わってきた。 もちろんダメなことに変わりはないし、自…

人生こんなものだったのか・・・と虚しさを感じている人へ

【今日の芸術・岡本太郎】 いきなりだが、心の底から命そのものが輝くような充実感みたいなものを感じたのは、一体いつが最後だろうか? 人間、学生時代が終わるとそのほとんどは社会にでて、バイトなり仕事なり給料に差こそあれ きっと子どもの頃よりは、欲…

大人の絵本とかいうもの

【ぼくをさがしに・シルヴァスタイン】 ついこの前、大きめの本屋をうろうろしていたところ妙な看板を見つけた。 「大人の絵本コーナー」 天井から吊り下げられた看板には大きな文字でそう書かれていた。 お、おとなの絵本・・・。大人専用の絵本。 あなたこ…

愛とは差別・・・?

【ヴィンランド・サガ6巻・幸村誠】 「僕はうんこを踏んだ時にきちんと悲しめる人間でありたいんですよ。」 この言葉がイヤホンから流れてきた時、私は渋谷のニトリのエスカレーターで死ぬほど笑ったあと、大きく何度もうなずいた。 彼は続けた。 「これがも…

何のやりがいもなく進んでいく毎日に、焦りと絶望を感じている方へ

【ヒメアノ〜ル・古谷実(全6巻)】 なんとなく朝起きて、なんとなくバイト行って、なんとなく帰宅して、なんとなくテレビ見ながらボーッとして。 そんな何となくの日常に流されるだけの日々を送っていると、ある日とてつもない絶望感に支配されることがある…

恋人に父親を求める女の心理

【大阪ハムレット・森下裕美】 8年ほど前。大学の授業で教授が不思議なことを口にした。 「最近、仲良すぎる夫婦が増えてて、子どもがグレてるんですよ。」 ・・・。 ・・・・・ん? 一瞬考えたが意味がわからなくて、思わず授業を止めてまで聞き返した。 「…

うんこするのに許可がいる暮らし

【刑務所の中・花輪和一】 「あのですね。自分は今、うんこの方をしたいんですけれども・・・。もしよろしければそのー・・・。して来てもよろしいでしょうか?」 一度でも。 今まで・・・ たった一度でも。 声に出して「うんこを出す許可」をもらったことが…

興味を持って欲しかったら

【二日月・山岸涼子】 いきなりだが、どうゆう時、人は人に興味を持つだろうか? なんだか独特な雰囲気だなーとか、顔がタイプだなーとか、なんか考え方が似てそうだなーとか。 それはもう、きっと人がいれば人の数だけあるけども。 たぶん多くの人は「自分…

マジメさに価値があるのは義務教育までよ

真面目さに価値があるのは義務教育までよ【ブリーピリオド・大葉先生の名言】 生きてると、いくつかの「ドキっ」に出くわす瞬間がある。 子どもの頃は、隣のクラスの〇〇君へ向けられてたものが、大人になると恋愛以外にもそうゆう瞬間があることに気づく。 …

② 勇者しか辿り着けない本屋に行った話

「ここ、勇者しか辿り着けないの」 そう言われるとなんだか“特別な人間だけしか辿り着けない場所”みたいな怪しい雰囲気がただようが、ようはGoogleマップや地図にも載っていなく、普通の住宅街にある何てことない普通のアパート。 あるのは窓から見える得体…

① 勇者しか辿り着けない本屋 に行った話

あれは、銭湯にいった帰り道。 たぶんもう22時は過ぎてたんじゃないかなぁ。 びちゃびちゃの髪をゆらしながら、私は小学校からの友達と、夜中の住宅街をプラプラしていた。 「あれ、何なんだろうね?」 そう言ってルイちゃんが指差したのは、どこにでもある…