真面目さに価値があるのは義務教育までよ【ブリーピリオド・大葉先生の名言】
生きてると、いくつかの「ドキっ」に出くわす瞬間がある。
子どもの頃は、隣のクラスの〇〇君へ向けられてたものが、大人になると恋愛以外にもそうゆう瞬間があることに気づく。
例えば真夏の駅のホームで、電車を待ってた目の前のおじさんがいきなりぶっ倒れたり
自分の仲の良い友達が、これまた仲良い他の友達の悪口をこちらの口から引き出そうとしてきたり・・・
「こうゆう時どうしたら良いんだろう?」は、本当は大人だって子どもと同じくらいわからないまま生きている。
そうして人は、いつしか誰から見ても「まぁ、この人は間違ってはないよ」と言ってもらえるような、丁度良いポジションに立つためのバランス力を身についていく。
おーーーう。
切ないけど、それがこの世を生きていく、ということだ。
でも・・・でも・・・だ。
このブルーピリオドに出てくる大葉先生の言葉は、そんな世の中の「当たり前」に侵食され続けてきたベタベタな脳を
スパン!スパン!スパーーーン!と見事にぶん殴ってくれる。
絵描きを志す18歳の男の子、矢口に向けて先生は言う。
「マジメさに価値があるのは義務教育までよ(´∀`)」
・・・。
「あっ、真剣なのは良いことよ?でも苦手を克服するのは“テストの点の取り方”ね。」
「それにね、真面目さ・・・いい子でいることを評価してくれるのは、そうだと楽な先生と親だけでしょ?」
ド・・・ドキ・・・
ドキ・・・ドキ・・・ドキ・・・
「それともう一つ。 “ 空気が読める ” これは矢口の武器でもあるから “ 悪いこと ” と言うより “ 悪い癖 ” と言った方がいいかな。」
「矢口に足りてないのは自分勝手力よ。・・・んー別の言い方をするなら・・そうねぇ、楽しんじゃう力・・・?( ´∀`)」
バクバク・・・バクバク・・・。
深夜2時。びちゃびちゃの髪の毛を膝にしたたらせながら、久しぶりに心臓が脈打った。
やばいなこれ、私のことだ。
“自分勝手力”
そしてこれを持ってる人っていつなん時、どこに居たって魅力的なんだ。本当に。
どうゆう訳だか人は、ほとんどの人は、私も含めて自分が一番輝く魅力のカタマリみたいなものを人生のどこかの瞬間で、心の奥底に封じ込めてしまう。
それはそれは頑丈な箱に、もう無理でしょ!ってくらいギュウギュウに押し込めて、最初から無かったことにすることで、何とかこの世を生きていこうと、顔に皺寄せむりくり前を向こうとする。
自分勝手力に溢れた人。
それはきっと、そういう誰もが一度は押し込めたことのある、自分だけのミリョクが入った箱を、もう一度無理してでもこじ開ける人のことだと思う。
おりゃぁぁあ!見たか!これがワシの本物の心臓じゃー!
きっとそこに流れる、その人にとっての本物の血は、何かその人にしかわからない本当に大事なものに触れた時にだけ、刺激されて脈を打つ。
ここだ!ここだぞ!お前のいっちゃん大事なやつ!
ほら、ここにあるぞ!お前の本物の心臓はここじゃ、われ!
そうゆうことに気づくきっかけをくれるのが、ブルーピリオドだ。
これは決してアートに関わる人だけのものじゃない。
その人がその人として、もう一度生き直すための心のAEDみたいなもの。
もう一度、本物の血を脳みそに巡らせたい人は、是非とも読んでみてほしい。